UX戦略 ―ユーザー体験から考えるプロダクト作り

Book description

本書は企業戦略としてユーザー体験の価値向上を取り入れ、プロダクトを成功へと導く「UX戦略」についての解説書です。UX戦略の考え方にもとづき潜在的顧客、競合他社製品、バリュープロポジション(提供価値の創造)といった要素の分析や評価を行い、革新的ユーザー体験を持つプロダクトを作り出す手法について、著者の豊富な経験から実例を使って解説します。成功するプロダクトを作るための具体的な手法の解説や、4名のUX戦略家たちの至高のメッセージが盛り込まれた一冊です。

Table of contents

  1.  大扉
  2.  原書大扉
  3.  クレジット
  4.  日本語版まえがき
  5.  序文
  6.   はじめに
  7.   この本を読むべきはどんな人か
  8.   本書を書いた理由
  9.   本書の構成
  10.   UX戦略ツールキットとは何か
  11.   意見とご意見
  12.   謝辞
  13.  第1章 UX戦略とは何か
  14.   1.1 UX戦略についての誤解
  15.    1.1.1 誤解1:UX戦略とは「北極星」を見つけることだ
  16.    1.1.2 誤解2:UX戦略はUXをデザインするための「戦略的な方法」だ
  17.    1.1.3 誤解3:UX戦略はただの製品戦略だ
  18.    1.1.4 誤解4:UX戦略はブランド戦略と密接につながっている。
  19.   1.2 それではUX戦略とは一体何なのか
  20.   1.3 UX戦略が重要なのはなぜか
  21.  第2章 UX戦略の4つの基本要素
  22.   2.1 UX戦略のフレームワークをどのようにして発見したか
  23.   2.2 基本要素1:ビジネス戦略
  24.   2.3 基本要素2:価値の革新
  25.   2.4 基本要素3:検証を受けるためのユーザー調査
  26.   2.5 基本要素4:革新的UXデザイン
  27.   2.6 まとめ
  28.  第3章 バリュープロポジションの検証
  29.   3.1 大作映画級のバリュープロポジション
  30.   3.2 バリュープロポジションとは何か
  31.    3.2.1 空想の世界の中にいるのが嫌なら
  32.   3.3 まとめ
  33.  第4章 競合調査
  34.   4.1 教訓を手痛い形で学ぶ
  35.   4.2 競合分析表の使い方
  36.   4.3 競合の意味を理解する
  37.    4.3.1 競合のタイプ
  38.    4.3.2 競合を見つけて競合一覧を書くための方法
  39.    4.3.3 表へのデータ記入
  40.   4.4 まとめ
  41.  第5章 競合分析
  42.   5.1 大作映画級のバリュープロポジション:第2部
  43.   5.2 分析とは何か
  44.    5.2.1 競合分析と市場機会のための4つのステップ
  45.   5.3 まとめ
  46.  第6章 バリューイノベーションのストーリーボードへの展開
  47.   6.1 実際にはタイミングがすべて
  48.   6.2 バリューイノベーションを発見するためのテクニック
  49.    6.2.1 キーとなる体験の見極め
  50.    6.2.2 UXインフルエンサーの利用
  51.    6.2.3 機能比較
  52.    6.2.4 バリューイノベーションのストーリーボードへの展開
  53.   6.3 ビジネスモデルとバリューイノベーション(価値創造)
  54.   6.4 まとめ
  55.  第7章 実験用プロトタイプの作成
  56.   7.1 全力を尽くすこと
  57.   7.2 私が実験中毒になったいきさつ
  58.   7.3 プロトタイプを使ったPMF(プロダクト/マーケットフィット)の検証
  59.    7.3.1 3ステップでデザインするソリューションプロトタイプ
  60.    7.3.2 ソリューションプロトタイプの現実性のチェック:ユーザー体験とビジネスモデルはなぜ密接に連携していなければならないのか
  61.   7.4 まとめ
  62.  第8章 ゲリラユーザー調査の実施
  63.   8.1 ゲリラユーザー調査:シルバーレイクカフェ作戦
  64.   8.2 ユーザー調査とゲリラユーザー調査
  65.    8.2.1 ゲリラユーザー調査の主要3段階
  66.    8.2.2 計画段階(1週間から2週間)
  67.    8.2.3 インタビュー当日(1日)
  68.    8.2.4 分析作業(2時間から4時間)
  69.   8.3 まとめ
  70.  第9章 顧客獲得のためのデザイン
  71.   9.1 グロースハッカーを育てる
  72.   9.2 ファネルマトリックスツールの使い方
  73.    9.2.1 なぜ表を使いマップではないのか
  74.    9.2.2 ファネルマトリックスを使いこなす
  75.    9.2.3 縦軸
  76.    9.2.4 横軸
  77.   9.3 ランディングページを使った潜在的顧客の段階の実験
  78.    9.3.1 事例1:バリュープロポジションの修正が必要なとき
  79.    9.3.2 事例2:リード獲得のためのバリュープロポジションが必要なとき
  80.    9.3.3 ランディングページ実験のやり方
  81.   9.4 まとめ
  82.  第10章 UX戦略家たち
  83.   10.1 ホリー・ノース(Holly North)
  84.    10.1.1 あなたはどのようにしてUX戦略家になったのですか(または、どのようにして仕事の一部としてUX戦略を担当するようになったのですか)。
  85.    10.1.2 UX戦略はあなたにとってどんな意味を持っていますか。肩書きとして不自然さを感じますか。
  86.    10.1.3 ビジネス戦略について、どのようにして学んだのですか。
  87.    10.1.4 いずれUX戦略家になりたいと思っているUXデザイナーがMBAなどの経営学の学位を持つことは役に立つと思いますか。
  88.    10.1.5 今までにされた仕事のなかで、戦略を立てるのが面白くてワクワクするようなタイプの製品はどのようなものでしたか。
  89.    10.1.6 異なる作業環境(たとえば、スタートアップ企業と大手代理店と業務系)でUX戦略を導いていくときに難しいと思うことは何ですか。
  90.    10.1.7 バリュープロポジションの市場での検証、対象とするユーザー層による試作品のテスト、その他どんな形であれ、製品やUX戦略のテストをしたことはありますか。戦略を牽引していく過程で、あなたはどのようにして本質に近付くようにしていますか。
  91.    10.1.8 UX戦略を考えるとき展望を共有し合意してもらうときに使う秘密兵器や頼りになるテクニックはありますか。
  92.    10.1.9 革新的な製品のための戦略を牽引するときに超えなければいけない壁を教えてくれる事例や逸話を教えていただけますか。
  93.    10.1.10 UX戦略家が持つべき重要なスキル、心がまえは何ですか。あなたがうまく仕事をこなせる理由は何ですか。
  94.   10.2 ピーター・マーホールズ(Peter Merholz)
  95.    10.2.1 あなたはどのようにしてUX戦略家になったのですか(または、どのようにして仕事の一部としてUX戦略を担当するようになったのですか)。
  96.    10.2.2 UX戦略はあなたにとってどんな意味を持っていますか。肩書きとして不自然さを感じますか。
  97.    10.2.3 ビジネス戦略について、どのようにして学んだのですか。
  98.    10.2.4 いずれUX戦略家になりたいと思っているUXデザイナーがMBAなどの経営学の学位を持つことは役に立つと思いますか。
  99.    10.2.5 今までにされた仕事のなかで、戦略を立てるのが面白くてワクワクするようなタイプの製品はどのようなものでしたか。
  100.    10.2.6 異なる作業環境(たとえば、スタートアップと大手代理店と業務系)でUX戦略を導いていくときに難しいと思うことは何ですか。
  101.    10.2.7 バリュープロポジションの市場での検証、対象とするユーザー層による試作品のテスト、その他どんな形であれ、製品やUX戦略のテストをしたことはありますか。戦略を牽引していく過程で、あなたはどのようにして本質に近付くようにしていますか。
  102.    10.2.8 UX戦略を考えるとき、展望を共有し合意してもらうときに使う秘密兵器や頼りになるテクニックはありますか。
  103.    10.2.9 革新的な製品のための戦略を牽引するときに超えなければいけない壁を教えてくれる事例や逸話を教えていただけますか。
  104.    10.2.10 UX戦略家が持つべき重要なスキル、心がまえは何ですか。あなたがうまく仕事をこなせる理由は何ですか。
  105.   10.3 ミラーナ・ソボリ(Milana Sobol)
  106.    10.3.1 あなたはどのようにしてUX戦略家になったのですか(または、どのようにして仕事の一部としてUX戦略を担当するようになったのですか)。
  107.    10.3.2 UX戦略はあなたにとってどんな意味を持っていますか。肩書きとして不自然さを感じますか。
  108.    10.3.3 ビジネス戦略について、どのようにして学んだのですか。
  109.    10.3.4 いずれUX戦略家になりたいと思っているUXデザイナーがMBAなどの経営学の学位を持つことは役に立つと思いますか。
  110.    10.3.5 今までにされた仕事のなかで、戦略を立てるのが面白くてワクワクするようなタイプの製品はどのようなものですか。
  111.    10.3.6 異なる作業環境(たとえば、スタートアップ企業と大手代理店と業務系)でUX戦略を導いていくときに難しいと思うことは何ですか。
  112.    10.3.7 バリュープロポジションの市場での検証、対象とするユーザー層による試作品のテスト、その他どんな形であれ、製品やUX戦略のテストをしたことはありますか。戦略を牽引していく過程で、あなたはどのようにして本質に近付くようにしていますか。
  113.    10.3.8 UX戦略を考えるとき、展望を共有し合意してもらうときに使う秘密兵器や頼りになるテクニックはありますか。
  114.    10.3.9 革新的な製品のための戦略を牽引するときに超えなければいけない壁を教えてくれる事例や逸話を教えていただけますか。
  115.    10.3.10 UX戦略家が持つべき重要なスキル、心がまえは何ですか。あなたがうまく仕事をこなせる理由は何ですか。
  116.   10.4 ジェフ・カッツ(Geoff Katz)
  117.    10.4.1 あなたはどのようにしてUX戦略家になったのですか(または、どのようにして仕事の一部としてUX戦略を担当するようになったのですか)。
  118.    10.4.2 UX戦略はあなたにとってどんな意味を持っていますか。肩書きとして不自然さを感じますか。
  119.    10.4.3 ビジネス戦略について、どのようにして学んだのですか。
  120.    10.4.4 いずれUX戦略家になりたいと思っているUXデザイナーがMBAなどの経営学の学位を持つことは役に立つと思いますか。
  121.    10.4.5 今までにされた仕事のなかで、戦略を立てるのが面白くてワクワクするようなタイプの製品はどのようなものですか。
  122.    10.4.6 異なる作業環境(たとえば、スタートアップ企業と大手代理店と業務系)でUX戦略を導いていくときに難しいと思うことは何ですか。
  123.    10.4.7 バリュープロポジションの市場での検証、対象とするユーザー層による試作品のテスト、その他どんな形であれ、製品やUX戦略のテストをしたことはありますか。戦略を牽引していく過程で、あなたはどのようにして本質に近付くようにしていますか。
  124.    10.4.8 UX戦略を考えるとき共有する展望を一致させるときに使う秘密兵器や頼りになるテクニックは何ですか。
  125.    10.4.9 革新的な製品のための戦略を牽引するときに超えなければいけない壁を教えてくれる事例や逸話を教えていただけますか。
  126.    10.4.10 UX戦略家が持つべき重要なスキル、心がまえは何ですか。あなたがうまく仕事をこなせる理由は何ですか。
  127.  第11章 結び目をほどく
  128.  奥付

Product information

  • Title: UX戦略 ―ユーザー体験から考えるプロダクト作り
  • Author(s): Jaime Levy, 安藤 幸央, 長尾 高弘
  • Release date: May 2016
  • Publisher(s): O'Reilly Japan, Inc.
  • ISBN: 9784873117546

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