8章ゲリラユーザー調査の実施
いちかばちか外に出てみろ。 睡眠を削れ。やってみたと言え。 正面から不満に立ち向かうんだ。 視点が新たな波を作るのだから。 ── ジョイ・ディヴィジョン(イギリスのロックバンド)、1979
ゲリラーユーザー調査というこの小規模で体系化された実験を行うことで、この定性的フィールドワークはバリュープロポジションと、ユーザー自身の革新的で重要な体験についての仮説を、素早く検証することを手助けする。本章では、ゲリラユーザー調査を通じて顧客層になるであろう人々から意思決定という成果を獲得することに力を注ぐ。顧客になるかもしれない人々があなたの製品のキーとなる体験について感じ、考えたことを偏らない開かれた心で受け止め、真実に近づくために、第7章でで作ったプロトタイプを使う。本章は、基本要素3の検証のためのユーザー調査(図8-1)を軸とし、UX戦略ツールキットを活用する。
図8-1 基本要素3:検証のためのユーザー調査
8.1 ゲリラユーザー調査:シルバーレイクカフェ作戦
2013年9月23日、非武装のUX自警団チームが、第1章で紹介したソフトウェアエンジニアのバリュープロポジションに組織的な攻撃をしかけた。リハビリ施設のプロジェクトはカリフォルニア州シルバーレイクにある流行の最先端を行くふたつのカフェで8時間も続き、10人が参加した。自警団チーム(チームリーダー、UX調査員、イベントコーディネーター)とインタビューを受けた参加者たちは無傷で立ち去った。どちらのカフェも汚さず、すべてのインタビューは大きな事件を起こすことなく実施された。しかし、クライアントは感情的にすっかり消耗しきった様子であとに残された。というのも、想定された顧客層(あらゆる人々)はこのサービスに喜んで金を払うだろうという彼の仮説が間違っていたことがはっきりと暴き出されたからだ。彼のビジネスモデルは粉々に破壊されてしまった。 ...
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