
お話を聞いた人
会社で働く若手の多くが、「もっといろんなことに挑戦したい」「主体的
に経験を積みたい」と考えているのではないだろうか。しかし、組織構造
や裁量などの制約から、なかなか機会に恵まれないケースも少なくない。
そんなモヤモヤを解消するヒントが、コミュニティにある。会社組織や人
事評価の枠組みとは切り離された活動だからこそ、やりたいことに一直線
な姿勢が歓迎されるし、失敗しても怖くない。今回は、コミュニティをリー
ダーシップ開発の場として活用する方法を紹介しよう。
コミュニティは
「ノーリスクでバッターボックスに立てる場所」
SAP のユーザーグループ「JSUG(ジャパンSAP ユーザーグループ)」
内で、若手向けコミュニティ「Next-Gen Boost(NGB)」を立ち上げ
た川邉未来さんは、NGB を「ノーリスクでバッターボックスに立てる場所」
と表現する。現在、10社以上から20人程の若手が運営メンバーとして参
加し、累計80回以上のセッションを開催。のべ4000人以上が参加する活
動に成長している。
NGBは3つの明確な軸を持って活動している。1つ目は「楽しい場所の
提供」だ。若手同士が会社の垣根を越えてつながり、時にはハロウィンパー
ティを開いたり、異業種交流会を実施したり。こうした仕事とはまったく
関係ない交流から新しいアイデアやコラボレーションが生まれる土壌が育
まれていく。
コミュニティという砂場で挑み、失敗し、
培うリーダーシップ
事例⑨
川邉未来
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