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第
14
章 監視・モニタリング・オブザーバビリティの基礎知識
ウェブサービスや情報システムは「何もしないと壊れる」「よくわからない状態
になる」ものです。インフラの物理的な部分が壊れるのはもちろんのこと、とりま
く環境の変化により突然いままでどおりに動かなくなることがあります。たとえば、
ライセンスや証明書の期限切れ、ライブラリーやランタイムの
EOL
(
End of Life
:
サポート終了)、業界としてサポートされる暗号化方式の変更、利用している外部
サービスやクラウドサービスの仕様変更やサービス終了など要因はあまたあります。
提供側だけでなく利用側の状況変化もあります。利用デバイスの主流が
PC
からス
マートフォンに変わったり、利用環境がオフィス(拠点集約)から各自の自宅(リ
モート分散)に変わったり、
OS
やブラウザーがバージョンアップして古いプログ
ラムが動かなくなったりします。
また現代のウェブサービスや情報システムは全体として見ると非常に複雑で、ど
こでどうなっているのか、うまく動いているのか、うまく動いていないのか、すぐ
によくわからなくなります。とくにクラウドサービスやマイクロサービスアーキテ
クチャを採用している場合は、システム全体を把握するのが難しくなります。複雑 ...