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第
19
章 リリースエンジニアリングの基礎知識
代 表 的 なリリース手 法
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次にユーザーへの機能利用開放であるリリースについて説明します。
19-3-1
ビッグバンリリース
ビッグバンリリース(
Big-bang Release
)は全体でドカンと一気にリリースす
る手法です。非常にわかりやすい手法ですが、もし新バージョンに不具合があると
全滅など大惨事になる可能性があります。リスクマネージメントをしない丸腰リ
リースとも言えます。
とはいえリスクマネージメントは他の手法でやることとして、リリースはビッグ
バンリリースというのはよくある選択です。
19-3-2
カナリアリリース
カナリアリリース(
Canary Release
)は全体に対して少しずつ様子を見ながら
新しいプログラムを投入していくリリース手法です。炭鉱のカナリアから着想を得
たと言われています。炭鉱にカナリアを連れて行くと、炭鉱で有毒ガスが出たとき
にカナリアが先に死んでしまうので、炭鉱労働者は逃げられるという話です。カナ
リアは常にさえずっているので、カナリアが静かになったらすぐに逃げれば助かる
というのが話のポイントです。
リリースはまずは全体からするとごく一部の実行対象に新バージョンを投入して
様子を見ます。もし新バージョンに問題があれば、新バージョンのリリースを止め
て、リリース済みのところは元バージョンに戻します。その実行対象に問題がなけ
れば徐々に全体に対して新バージョンを投入していきます。
新バージョンの問題が全体に影響しづらいのがメリットです。事前にどれだけ手 ...