4章リレーショナルデータウェアハウス
2000年代半ばまで、筆者は長年にわたりリレーショナルデータベースを扱ってきましたが、リレーショナルデータウェアハウスに触れたことはありませんでした。当時、筆者は会計ソフトウェアパッケージを使って財務取引を管理する企業で、データベース管理者(DBA)として働いていました。そのソフトウェアのレポート機能は限定的であり、処理速度も遅かったため、社内ではパフォーマンスを改善し、データをさまざまな角度から分析できるダッシュボードを構築したいという要望が高まっていました。さらに、自社で開発したアプリケーションのデータと財務データを統合し、ビジネス全体をより深く理解することも目指していました。
そこで会社は、リレーショナルデータウェアハウスの構築を目的としてコンサルティング会社と契約し、筆者もそのプロジェクトを支援することになりました。この経験が、筆者とって大きな転機となりました。私たちは、エンドユーザーの作業時間を大幅に短縮し、これまで得られなかったビジネス上のインサイトを提供するダッシュボードを完成させたのです。エンドユーザーが喜びながらそのダッシュボードを活用する姿を目の当たりにしたとき、筆者は「これこそ自分が本当にやりたいことだ」と確信しました。その後、筆者はキャリアをデータウェアハウスの分野へと転換し、以来この道を歩みつづけています。
4.1 リレーショナルデータウェアハウスとは何か?
リレーショナルデータウェアハウス(RDW、relational data warehouse)とは、複数のデータソースからコピーされた大量の構造化データを中央集権的に保存・管理し、履歴分析や傾向分析のレポート作成に活用するための仕組みです。これにより、企業はデータに基づいた戦略的なビジネス判断を行えるようになります。リレーショナルデータウェアハウスは、データベースにおけるデータ表現と整理の方法として広く使われている ...
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