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Kubernetesで実践するクラウドネイティブDevOps
book

Kubernetesで実践するクラウドネイティブDevOps

by John Arundel, Justin Domingus, 須田 一輝, 渡邉 了介
February 2020
Intermediate to advanced
384 pages
5h 31m
Japanese
O'Reilly Japan, Inc.
Content preview from Kubernetesで実践するクラウドネイティブDevOps

6章クラスタの運用

テトリスから何か学んだことがあるとすれば、間違いが積み重なると成果は消え去ってしまうことだ。

――Andrew Clay Shafer(Pivotal社テクノロジ担当シニアディレクタ)

Kubernetesクラスタを構築したとして、それが健全に運用され適切に実行されているかどうかは、どうすれば判断できるでしょうか。需要に対処するために運用規模を拡張しながらも、クラウドのコストを最小限に維持するには、どうすればよいでしょうか。この章では、本番のワークロードでKubernetesクラスタを運用する際に直面する諸問題と、その解決に役立つツールについて検討します。

3章で説明したように、Kubernetesクラスタについては、可用性、認証、アップグレードその他、考慮すべき重要事項が数多くあります。著者らが推奨するように、優れたマネージドKubernetesサービスを利用する場合には、こうした問題の大半についてユーザのために相応の対応が取られているはずです。

とはいえ、クラスタを実際にどう活用していくかはユーザ次第です。この章では、クラスタのサイジングとスケーリング、クラスタがKubernetes標準に準拠しているかどうかのチェック、セキュリティ上の問題の発見、Chaos Monkeyのようなツールを用いたインフラの耐障害性テストなどの方法も学びます。

6.1 クラスタのサイジングとスケーリング

クラスタにはどれほどの大きさが必要でしょうか。セルフホスティングのKubernetesクラスタでは、また、ほぼすべてのマネージドサービスでも、クラスタの継続的なコストに直接の影響を及ぼすのはノードの数とサイズです。クラスタのキャパシティ(容量、収容能力)が小さすぎると、ワークロードは適切に実行されないか、トラフィックが大渋滞を起こして実行に失敗するでしょう。キャパシティが大きすぎれば、資金を無駄にすることになります。 ...

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