
7.7
変分オートエンコーダ
167
で、出力行列がどのくらいスパースかをオートエンコーダが考慮するようにすればよい。スパースオー
トエンコーダは一般に過完備であることが多い。つまり隠れ層には入力特徴量の数よりも多くのユニッ
トがあるのだが、そのうちのごく一部しか同時にアクティブにならない。このように構成されたスパー
スオートエンコーダの出力行列には全体にゼロが多く、取得された情報は学習された特徴量全体に分
散する。
ある種の機械学習応用システムにおいては、スパースオートエンコーダのほうが性能が高い。また、
通常の(密な)オートエンコーダが学習するのとは多少異なる表現を学習する。あとで、実際の例を用
いて、これら
2
つのオートエンコーダの相違を見る。
7.6
ノイズ除去オートエンコーダ
ここまでの説明でわかったと思うが、オートエンコーダは入力データから新しい(優れた)表現を学
習する。その際には、元データにある最も重要な要素を捉え、ノイズは無視する。
より積極的にデータ中のノイズを無視するようなオートエンコーダを設計したい場合がある。例え
ば、元データがある程度壊れていると思われる場合だ。日中のうるさいコーヒーショップで
2
人の会話
を録音したとしよう。会話(信号)を背景のおしゃべりから(ノイズ)分離したい。あるいは解像度が低
いまたは手ブレのせいで、ザラザラしていたり歪んでいたりする画像データセットを考えてみよう。こ
の場合には画像の本質部(信号)を歪み(ノイズ)から分離したくなるだろう。
このような問題に対し