July 2018
Intermediate to advanced
224 pages
3h 13m
Japanese
実世界の生命は、実に多様なパターンをその表面や内面に織りなしながら作動していますが、それは綿密な全体の設計図を作らなくても構造が時間とともに成長して、整合性が生み出されるという「自己組織化」の動きにそっています。
この章では、「自己組織化」のキーワードに注目しながら、生命現象が作り出すさまざまなパターンをどのような論理によって記述できるのかということを、反応拡散系のシミュレーションやセルラー・オートマトン、そしてライフゲームといったプログラム上のコードを動かしながら見ていき、最後に実世界における自己組織化の計算可能性について紹介します。
自然界は、誰かがデザインしたわけでもなく出現した、美しいパターンで満ちています。
例えば、ひび割れや雲や渦巻き、都市における渋滞やインターネットのデータの流れなどに見られるパターン(図2-1)は一見、生命と非生命現象をつなぐ「有機的なパターン」を形成します。
図2-1 自然界のパターン†1
[†1] 図左より)Fissures BY thephotographymuse (CC:BY-SA 2.0) https://www.flickr.com/photos/marcygallery/2535052057/ Clouds BY Daniel Spiess (CC:BY-SA 2.0) https://www.flickr.com/photos/deegephotos/3714844027/ ...
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