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理論物理学者のホーキング博士が、一般向けに宇宙物理学を解説した名著『ホーキ
ング、宇宙を語る』(早川書房、1995)では、数式を1つしか使わずに、難解な宇宙
物理学をわかりやすく、かつ、その面白さが伝わるように書かれています。同書の中
で博士は、数式を用いなかった理由として、「数式を1つ入れるたびに、売れ行きは
半減する」と述べられており、実際に、有名な
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以外の数式は出てきません。本
書も、ホーキング博士のご威光にあやかり、機械学習と最適化をわかりやすく理解で
き、かつ、面白さも伝わり、そしてここが重要ですが、売れ行きもよくなるように、
可能な限り数式を用いないことを心がけました。そのため、機械学習と最適化という
数学が非常に重要な分野の本でありながら、数式があまり出てこない本となってい
ます。数式で書かれた方が理解しやすい読者には、かえって内容が頭に入ってこない
本となってしまったかもしれません。しかし数式を用いない分、問題の概念を表す図
を多く用いて説明し、なるべく問題の本質をとらえられるように工夫をしたつもり
です。
本書は、著者が機械学習・最適化を実際の研究開発現場に応用するうえで直面した
様々な課題に対して、どのように考え、どのように工夫し、解決したかをまとめた本
です。物理学に対して応用物理学があるように、情報科学に対しても応用情報学があ
り、本書は応用情報学の教科書となることを目指したつもりです。著者の力不足のた
め、学術的に体系的にまとまっているとは言いにくい構成・内容ですが、 ...