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章 探索的データ分析
異常検出
通常のデータ分析では、外れ値がときには重要な情報の手がかりともなるこ
ともあれば、邪魔な存在だけのこともある。対照的に、異常検出では外れ値
が主な対象である。データの大部分は、異常を測定するための基準となる「正
常」を定義するために用いられる。
中央値だけが、代表値の頑健な推定ではない。外れ値の影響を避けるためにトリム
平均が広く使われている。実際、少数のデータの場合を除いて、全データの上下
10 %
(通常の選択)を取り除いて、外れ値の影響を排除することが多い。トリム平均は、中
央値と平均値との間をとった考え方であるとも言える。データの極端な値に対して頑健
であり、代表値推定においてより多くのデータを使うからである。
別の頑健な位置の指標
統計学者は、平均値より頑健で、より効率的な(すなわち、データセット間
のわずかな差異に対しても分別可能な)推定量を得るという目的のために、
他の推定量を大量に開発してきた。これらの手法は小さなデータセットに役
立つことはあるが、大きな、あるいは普通のサイズのデータセットでは役立
たないことが多い。
1.3.3
例:人口と殺人事件発生率の代表値の推定
表 1-2 は、米国の州別人口と殺人事件発生率(年間の人口
10
万 人 当 た り )の デ ー タ セ ッ
トの先頭の数行を示す
*
1
。
表 1-2 州別人口と殺人事件発生率のdata.frameの最初の数行
州 人口 殺人事件発生率 州の略称
1 Alabama 4,779,736 5.7 ...