プログラミングROS ―Pythonによるロボットアプリケーション開発
by Morgan Quigley, Brian Gerkey, William D. Smart, 河田 卓志, 松田 晃一, 福地 正樹, 由谷 哲夫
●カバーの説明
本書のカバーの動物はサリマリフルーツコウモリ(Latidens salimalii)です。インドの有名な鳥類学者Salim Aliにちなみ命名されたサリマリフルーツコウモリは希少種でほとんど知られていません。最初に捕獲されたときに短い鼻のフルーツコウモリと間違えられてから60年以上が経ちます。サリマリフルーツコウモリは絶滅危惧種に指定されています。サリマリフルーツコウモリはインド半島南端の雨林(アラビア海の沿って走る西ガーツ山脈の近く)にのみ生息します。この地域は世界で最も多様な生物が生息することで有名です。
フルーツコウモリが属するオオコウモリ亜目は昆虫をえさとしません。通常は、長い舌を使って花の蜜を吸い出したり、特別に適合した歯を使って果物をかじったりすることで、蜜や果汁だけを飲むことがほとんどです。フルーツコウモリが花と頻繁に接触することにより、コウモリ媒花と互恵関係が形成されます。花は草食性のコウモリに花粉を運んでもらいます。オオコウモリは果物(サリマリフルーツコウモリの場合は主にイチジクやセンダンの実)も食べるので、種を運ぶこともあります。
まだ解明されていないメカニズムにより、フルーツコウモリの草食性が大翼手亜目のほとんどすべての種類から反響定位能力を取り上げてしまったようです。ある研究によると、食虫性コウモリ(その飛翔活性から、反響定位で使われる発声機能 ——これが潜水艦のソナーのように機能する—— が生理学的に用意されていると思われる)が実現しているエネルギー効率は、より旺盛に食事をし、より体の大きなフルーツコウモリでは簡単に実現できないことが考えられます。オオコウモリは、その大きな目と鋭い嗅覚によって反響定位能力を補っているようです。
サリマリフルーツコウモリはこの25年の間に、絶滅の恐れがある種としての状態が「稀少種」から「絶滅危惧IA類」になった後、少し危険度の低い「絶滅危惧IB類」になりました。研究により、以前記録されたものよりも大きな集団がより広い範囲で存在していることが示されたためです。また、コウモリの巣がある土地の所有者が害獣として駆除したり、うわさにすぎない薬事効果のために捕獲したりしないよう、サリマリフルーツコウモリを保護する取り組みもなされてきています。しかしながら、人間がこの種の主要な生活環境を侵害し、分断し続けているため、この種が生存していけるかはまだはっきりしていません。 ...
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