1章ブラウザは何をしているのか?
1990年代中頃に販売されていたインターネットサービスを提供するパッケージソフトと同梱されていたオライリーの書籍
これからHTTPの世界に飛び込んでいきます。本書を手に取られた方は、HTTPというものが何らかの通信プロトコル(規約)であり、機器間の通信で使われるものである、ということは聞いたことがあるかもしれません。本章では、みなさんが見慣れているアプリケーションである、ブラウザがページを表示するために何を行っているのかを紹介していきます。
本章ではそれぞれの概要のみに触れます。詳しい説明は2章以降で解説します。
1.1 HTTPクライアント
HTTPは、クライアントからサーバーに対して、情報をリクエストしてその情報をもらうための通信プロトコルです。クライアントとしてよく使われるのはウェブブラウザです。みなさんのパソコンやスマートフォンにも、Microsoft Edge、Google Chrome、Safari、Firefoxといったブラウザがインストールされているでしょう。これらのブラウザがウェブサイトを閲覧するときに情報取得で使われる通信の決めごと(プロトコル)がHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)です。 ...
Get Real World HTTP 第3版 ―歴史とコードに学ぶインターネットとウェブ技術 now with the O’Reilly learning platform.
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