生成AI時代の価値のつくりかた ―実践者のマインド、スキル、データ、ユースケース
by Rob Thomas, Paul Zikopoulos, Kate Soule, 本多 真二郎, オライリー・ジャパン編集部
2章AI価値創造者になるために
前章では、AI活用の旅路(AIジャーニー)における成功確率を飛躍的に高めるための一連の必須事項を提示しました。それらはすべて、何千もの顧客との協業から、「60ミニッツ」のようなテレビ番組、米ホワイトハウス、NATO、大企業の経営幹部、そしてバチカン市国に至るまで、私たちが重ねてきた数え切れないほどの集合知から生まれたものです(バチカンには、窒素が充填された保管庫に値段のつけられないほどの貴重な工芸品が収蔵されています。そして私たちは、いや、より広範なIBMのチームは、それらの工芸品を学者たちに公開し、知識と歴史を安全に広めるための手助けをしました。このプロジェクトの詳細を皆さんと共有することはできませんが、私たちの来世は安泰だと信じています)。
皆さんはまた、現代における「ネットスケープ・モーメント」が、皆さんの仕事と私生活の両面に押し寄せる変革の津波であることも学びました。かつて電気が、そうではないにもかかわらず魔法だと思われていたように、AIもまた魔法ではない、ということも今や理解しているはずです。私たちは皆さんを、「+AI」から「AI+」へのマインドセットへと導き、AI活用の成功のために登るべき、この時代に合わせて再構築した「AIラダー」を提示しました。そして最後に、AI関連の予算を分類し、ユースケースを選定し、自社のビジネスを「シフトレフト」または「シフトライト」させる成果を構想するための、実践的なフレームワークを紹介しました。
1章と本章が重要だと考えるのは、どちらも、AI活用の旅路において注意を払うべき「ディテール(細部)」とは何かを定義しているからです。ディテールが重要性を持ち、ディテールが差別化を生み、そしてディテールが信頼を勝ち取る(あるいは維持する)からです。本書の前半で取り組んでいることの比喩として、自由の女神の歴史を紐解いてみましょう。自由の女神 ...
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