August 2017
Intermediate to advanced
590 pages
8h 40m
Japanese
概して、可用性は一定期間内にサービスが利用できなかった時間に基づいて計算されます。可用性のレベルに応じて計画されたダウンタイムがなかった場合に許容されるダウンタイムを表A-1に示します。
表A-1 可用性の一覧
| 可用性レベル | 許容されるダウンタイム | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 年 | 四半期 | 月 | 週 | 日 | 時 | |
| 90% | 36.5日 | 9日 | 3日 | 16.8時間 | 2.4時間 | 6分 |
| 95% | 18.25日 | 4.5日 | 1.5日 | 8.4時間 | 1.2時間 | 3分 |
| 99% | 3.65日 | 21.6時間 | 7.2時間 | 1.68時間 | 14.4分 | 36秒 |
| 99.5% | 1.83日 | 10.8時間 | 3.6時間 | 50.4分 | 7.20分 | 18秒 |
| 99.9% | 8.76時間 | 2.16時間 | 43.2分 | 10.1分 | 1.44分 | 3.6秒 |
| 99.95% | 4.38時間 | 1.08時間 | 21.6分 | 5.04分 | 43.2秒 | 1.8秒 |
| 99.99% | 52.6分 | 12.96分 | 4.32分 | 60.5秒 | 8.64秒 | 0.36秒 |
| 99.999% | 5.26分 | 1.30分 | 25.9秒 | 6.05秒 | 0.87秒 | 0.04秒 |
障害を起こしたサービスも、例えば利用できなくなっていたのは持っていた複数のレプリカの一部だけだったということもあるので、サービスの障害の期間に注目するべきではありません。あるいは負荷が一定ではなく、1日や1週間の中で負荷が変動するサービスの障害の期間にも注目すべきではありません。それよりも、サービスが利用できなかったことを示すメトリクスの集計値(例えば「全処理中のX%が失敗」)を利用するほうが有益です。
計算式については、3章の式3-1や式3-2を参照してください。