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SRE サイトリライアビリティエンジニアリング ―Googleの信頼性を支えるエンジニアリングチーム
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SRE サイトリライアビリティエンジニアリング ―Googleの信頼性を支えるエンジニアリングチーム

by Betsy Beyer, Chris Jones, Jennifer Petoff, Niall Richard Murphy, 澤田 武男, 関根 達夫, 細川 一茂, 矢吹 大輔, Sky株式会社 玉川 竜司
August 2017
Intermediate to advanced
590 pages
8h 40m
Japanese
O'Reilly Japan, Inc.
Content preview from SRE サイトリライアビリティエンジニアリング ―Googleの信頼性を支えるエンジニアリングチーム

28章SREの成長を加速する方法:新人からオンコール担当、そしてその先へ

~シニアSREに疾走し続けてもらいつつ新人にジェットパックを装着させるには~

執筆:Andrew Widdowson

編集:Shylaja Nukala

28.1 自分の後継SRE(たち)を雇用した後にすべきことは?

あなたが自分の組織に雇用した新しい人物がSREとして働き始めたとします。あなたはその人物をSREとして訓練しなければなりません。はじめに新人SREの教育と技術的なオリエンテーションに力を入れておけば、その人は優れたエンジニアになってくれるでしょう。そういったトレーニングは、その人のスキルセットをそれまで以上にしっかりさせ、かつバランスの取れたものに保ちながら技量を高めてくれるでしょう。

成功するSREチームは信頼の上に成り立ちます。サービスを一貫してグローバルにメンテナンスしていくためには、同僚のオンコール担当がシステムがどのように動作するのか†1を理解しており、異常なシステムの挙動を診断でき、進んで助けを求めることができ、事態を収めるためにプレッシャーの下でも対応できると信じる必要があります。「新人がオンコールを担当できるようになるためには何を学ばなければならないのか?」という視点を通じてSREの教育を考えることが必要ですが、それだけでも十分とは言えません。信頼に関する要求を踏まえれば、以下のような疑問が浮かびます。

  • 新人がオンコールになる準備ができているかを、すでにオンコールを担当しているメンバーはどのように評価すれば良いか。
  • 新たに雇用されたメンバーの熱意や好奇心が既存のSREにメリットをもたらすようにするにはどうすれば良いか。
  • 自分がどんなチーム活動を行えば全員の教育に役立ち、しかも誰もがそれを気に入ってくれるか。 ...
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