August 2017
Intermediate to advanced
590 pages
8h 40m
Japanese
~シニアSREに疾走し続けてもらいつつ新人にジェットパックを装着させるには~
執筆:Andrew Widdowson
編集:Shylaja Nukala
あなたが自分の組織に雇用した新しい人物がSREとして働き始めたとします。あなたはその人物をSREとして訓練しなければなりません。はじめに新人SREの教育と技術的なオリエンテーションに力を入れておけば、その人は優れたエンジニアになってくれるでしょう。そういったトレーニングは、その人のスキルセットをそれまで以上にしっかりさせ、かつバランスの取れたものに保ちながら技量を高めてくれるでしょう。
成功するSREチームは信頼の上に成り立ちます。サービスを一貫してグローバルにメンテナンスしていくためには、同僚のオンコール担当がシステムがどのように動作するのか†1を理解しており、異常なシステムの挙動を診断でき、進んで助けを求めることができ、事態を収めるためにプレッシャーの下でも対応できると信じる必要があります。「新人がオンコールを担当できるようになるためには何を学ばなければならないのか?」という視点を通じてSREの教育を考えることが必要ですが、それだけでも十分とは言えません。信頼に関する要求を踏まえれば、以下のような疑問が浮かびます。