訳者あとがき
Kubernetesでシステムを構築する際のパターンをまとめた本としては、『分散システムデザインパターン』(オライリー)に次いで2冊目の翻訳です。『分散システムデザインパターン』の出版は2019年(原著は2018年)なので、そこから5年の年月が経ちました。その間、Kubernetesはますます多くの場面で使われるようになり、Kubernetes自体に対する変更が多数あったことは言うまでもなく、エコシステムもさらに大きくなっており、コンテナオーケストレータの標準として不動の地位を築いたと言ってもいいのではないでしょうか。日本でもKubernetesに関する書籍がたくさん出版される中、Kubernetesでシステムを構築する際に念頭に置くべき考え方としてのパターンや、アーキテクチャを考える際によく使われるデザインパターンをまとめたこの本はユニークな切り口になっており、その意味で価値があると考えて翻訳しました。
「はじめに」でも書かれているように、デザインパターンは単に何らかの問題に対する再現可能な解決策であるだけでなく、それに名前をつけるという点にも大きな意味があります。名前を付けることでその概念を共有しやすくなり、チーム内、専門家同士、あるいはコミュニティ内でのコミュニケーションが円滑に進めやすくなります。その結果、そのデザインパターンが広く採用されて業界標準のベストプラクティスになっていくという流れです。それぞれのデザインパターンは、これまで先人たちが試行錯誤してたどり着いた理想形であり、その意味でデザインパターンとは汗と涙のかたまりを整理して名前をつけたものとも言えます。これを学ばない手はありません。
本書を仕上げるにあたっては、今回も技術レビュアーの方々に多大なるご協力をいただきました。株式会社Preferred ...
Become an O’Reilly member and get unlimited access to this title plus top books and audiobooks from O’Reilly and nearly 200 top publishers, thousands of courses curated by job role, 150+ live events each month,
and much more.
Read now
Unlock full access