March 2026
Beginner to intermediate
560 pages
8h 12m
Japanese
次は、ソフトウェアアーキテクトの重要な役割の1つである構造設計の詳細に入っていく。この構造設計は主に2つの活動から成り立っている。1つは、本章で扱うアーキテクチャ特性分析、もう1つは「8章 コンポーネントベース思考」で扱う論理コンポーネント設計だ。これら2つの活動は任意の順序で(または並行して)行ってもよいが、最終的には重要な接合点で結びつくことになる。
問題をソフトウェアで解決しようと決めた企業は、システムに必要な要件を収集する(「8章 コンポーネントベース思考」で説明するように、要件を引き出すための手法は数多く存在する)。本書では、そうした要件を問題ドメイン(あるいは単にドメイン)と呼ぶ。「1章 イントロダクション」で学んだように、アーキテクチャ特性とは、問題ドメインに依存しない、システムの成功を左右する重要な性質のことだ。この章では、この用語の定義や具体的なアーキテクチャ特性について詳しく説明する。
アーキテクトは、ドメインの定義に協力することも多いが、ドメインの機能とは直接関係しないソフトウェアが満たさなければならないすべてのこと、すなわちアーキテクチャ特性を定義、発見、分析しなければならない。アーキテクチャ特性を定義するという役割は、アーキテクトの仕事を開発者と区別する要素の1つである。ソフトウェアソリューションを設計する際、アーキテクトは、図4-1にあるような多くの要因も考慮しなければならない。
図4-1 ソフトウェアソリューションは、ドメイン要件とアーキテクチャ特性から構成されている ...
Read now
Unlock full access