10章ステークホルダとの関係管理
アリスは今度こそ難関を切りぬけられると思いました。「《ちゃんちゃら》がどこの国の言葉かおっしゃってくだされば、わたしもフランス語で申しあげますわ!」アリスは勝ちほこってさけびました。 しかし、赤のクイーンはきっと背筋をのばすと、「クイーンたるもの、取り引きなどに応じません」と言いました。「クイーンたるもの、質問もしないでくれるといいのだけど。」アリスは思いました。
—Lewis Carroll『鏡の国のアリス』第9章より†1
[†1] 訳注:原著は『Through the Looking Glass, and What Alice Found There』。以下、引用は河合祥一郎訳の角川文庫版より。
5章で、ステークホルダ管理がプロダクトマネジメントとどのように異なるかについて説明しました。プロダクトマネジメントは顧客のために正しいものを構築することですが、ステークホルダ管理は彼らのリーダーに対して正しい選択をしたと納得させることです。どれほど堅実で顧客重視のプラットフォームを提供していても、重要なステークホルダがあなたの投資を信じていなければ、成功することはできません。ステークホルダがあなたをサポートしてくれない場面において、カリスマ性のある他の誰かが説得力のあるビジョンを持っていれば、その優れたアイデアと少しの実行力だけで、あなたのチームの貴重な投資を奪ってしまうことがあります。その新しいプラットフォームは、現在あなたのチームが提供しているサービスの機能すべてを提供することはほとんどないとあなたが知っているとしても、そのようなことが起こるのです。
社内向けプラットフォーム構築の辛い現実は、デリバリが遅く、ビジネス価値との関連性が間接的であるため、ステークホルダがあなたの成功に対して過度に大きな影響力を持つということです。チームが他のリーダーたちやエンジニアリングチームに振り回されることなく、必要なプラットフォームを構築するのに十分な保護を確保したいのであれば、ステークホルダとの関係管理は必須です。 ...
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