まえがき
私はそのキャリアにおいて、ソフトウェアを通じて顧客に価値を届けようとする、多数の組織やリーダーと働くという名誉な機会に恵まれました。それはすべて、ソフトウェア業界においてソフトウェアのデリバリパフォーマンスを計測するための標準を作ろうとするDORAリサーチプログラムから始まったのです。
この数年間私は、複雑なソフトウェア環境においてイノベーションを加速させるために、開発者体験をいかに改善するべきかについて研究してきました。技術的変革の中で、複雑さと戦い、クラウドへの移行を万能薬的な解決策であると期待した挙げ句、結局はさらなる準備作業が必要であることに気づいただけ、という企業をそこで見てきました。
これこそが、アジリティを上げ、市場への展開速度を早め、プロダクトの品質とユーザエクスペリエンス全体を向上させられる欠かせない基礎を提供するものであるプラットフォームエンジニアリングが、きわめて重要な役割を果たすところです。プラットフォームエンジニアリングは、ツール、インフラ、ワークフローを標準化することで開発を効率化し、コラボレーションを促進し、チーム間の効率性を高めます。スケーラビリティ、信頼性、セキュリティを確保し、一流のパフォーマンスを維持しつつも、大きくなる要求に応え続けるために組織に力を与える支柱になるのです。
とはいえ、その意義の大きさにもかかわらず、組織をプラットフォームエンジニアリングの仕事に導くための助けとなる何かが、明らかに足りていません。この本は、その不足を埋めようとするものであり、開発者体験を超えてインフラを総合的に考え、コードを本番に届けた後に起こることに計画を立てておく、つまり仕事の中にシステムへの視点を明確に含んでおくための実践的アドバイスを提供するものです。 ...
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