第Ⅰ部プラットフォームエンジニアリングとは何であり、なぜプラットフォームエンジニアリングなのか
イノベーションは、夢から生まれるのではない。イノベーションは、苦闘から生まれるのだ。
—Simon Sinek『WHYから始めよ!』(日本経済新聞出版)より†1
[†1] 訳注:原著は『Start with Why』(Penguin Publishing Group)。
あなたがこの本を手に取ったのが、すでにプラットフォームエンジニアリングの仕事をしていて、より良く行うためのヒントを探していることが理由なら、最初の数章を読み飛ばしたくなるかもしれません。実際、これらの章では、プラットフォームを構築すべき理由や、プラットフォームエンジニアリングが何であるかを構成する柱について、あなたがすでに知っていることが語られるからです。しかし、ぜひ最後まで付き合って欲しいのです。なぜなら、多くの人はあなたのようには理解していないからです。これらの章は、同僚、上司、チームに、プラットフォームエンジニアリングを説明する際に役立ちます。例えば、次のような質問に直面した時役立つでしょう。
- プラットフォームエンジニアリングを行うモチベーションは何ですか。
- プラットフォームエンジニアリングでどのような問題を解決できるのでしょうか。
- 私たちのチームはプラットフォームエンジニアリングをうまく行うため、何に集中するべきでしょうか。
この本を「なぜ」から始めるのは、プラットフォームを構築する重要性を説明するためだけでなく、私たちがこの本を執筆した動機を共有するためでもあります。私たちはこれらの課題を解決することに情熱を持っており、より多くの方々にも同じように解決に向けて取り組んで欲しいと考えています。プラットフォームは、現代のスケールしたソフトウェアエンジニアリングが直面する課題から生まれています。つまり、アプリケーションの可用性とパフォーマンスを損なうことなく、急速に変化する広大なエコシステムを管理するチームに課せられる、非常に大きな要求のことです。プラットフォームエンジニアリングはすべての問題を解決できるわけではありません。しかし、アジャイル、DevOps、サイトリライアビリティエンジニアリング、プロダクトマネジメントなどのソフトウェアトレンドから得られた教訓を基に、プラットフォームエンジニアリングこそが、この複雑さに対処するための適切なアプローチである理由を説明していきます。 ...
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