サイトリライアビリティワークブック ―SREの実践方法
by Betsy Beyer, Niall Richard Murphy, David K. Rensin, Kent Kawahara, Stephen Thorne, 澤田 武男, 関根 達夫, 細川 一茂, 矢吹 大輔, 玉川 竜司
14章設定の設計とベストプラクティス
執筆:Štěpán Davidovič
協力:Niall Richard Murphy、Christophe Kalt、Betsy Beyer
システムの設定は、通常あらゆる場面においてSREが行うタスクです。システムの設定は、エンジニアが設定しようとしているシステムに深く馴染んでいなかったり、設定が明確さとユーザビリティを念頭に置いて設計されていなかったりすると、ひどく疲れ、イライラさせられるような細かな作業になります。最も一般的には、設定を行うのは通常の時間的に余裕のある初期のセットアップの際、あるいはインシデントに対処しなければならない緊急時の再設定の際という、2つの状況のいずれかです。
本章では、インフラストラクチャシステムを設計し、メンテナンスする者の視点から設定を検証します。安全で持続可能な方法で設定を設計するための、私たちの経験と戦略について述べていきます。
14.1 設定とは何か?
ソフトウェアシステムをデプロイする際に、私たちはそれらを固定された変化しないものとは考えません。進化し続けるビジネスニーズ、インフラストラクチャの要求、そしてその他の要素が意味するのは、システムは常に流動的なものだということです。システムの振る舞いを素早く変化させる必要があり、その変更のプロセスがコストと時間がかかる再ビルドと再デプロイのプロセスを必要とするのであれば、コードの変更では十分ではありません。その代わりに設定が、システムの機能性を変化させるオーバーヘッドの少ない方法を提供してくれます。ここでは変更を、システムの振る舞いを変更するための人間−コンピュータ間のインターフェースと緩く定義します。SREはシステムをデプロイしてそのパフォーマンスをチューニングするときにも、またインシデントレスポンスの際にも、常時この利点を活かしています。 ...
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