サイトリライアビリティワークブック ―SREの実践方法
by Betsy Beyer, Niall Richard Murphy, David K. Rensin, Kent Kawahara, Stephen Thorne, 澤田 武男, 関根 達夫, 細川 一茂, 矢吹 大輔, 玉川 竜司
序文1
Mark Burgess
前回のSREの書籍に序文を寄せたのに続き、本書にも序文を寄せることを光栄に思います。本書は、前作『SRE サイトリライアビリティエンジニアリング』(オライリー・ジャパン)を踏まえ、より広い読者層を対象とし、直接的な経験、ケーススタディ、非形式的なガイダンスを提供しています。本書で扱う幅広いテーマはITの世界にいる誰にとっても馴染みのあることですが、ラベルと優先順位が付け直され、現代的な感覚でビジネスが意識されています。技術的には、ユーザーが利用するサービスと、そのサービスの約束や目的について書かれています。私たちは人間とコンピュータが形作るシステムを、信頼性のある原始的なインフラストラクチャに衝撃を与える外界からやってきた隕石としてではなく、進化するビジネスの中から、その目的に本来的に沿って生まれたものと見なしています。人間−コンピュータの協力におけるあらゆる部分が本書の焦点です。実際に、本書は以下のようにまとめることができるでしょう。
- サービスの目標、期待、レベルを設定する明確な約束へのコミット
- それらの約束を、メトリクス及び予算の限度内で継続的に評価すること
- 約束を守って修復するために素早く反応し、オンコール対応を行い、必要以上の管理を避けて自律性を保護すること
信頼性を持って約束を(すべてのステークホルダーに対して)守れるかどうかは、依存対象、意図、関わる人々の人生が安定しているかどうかにかかっています(たとえば 『Thinking in Promises』⦅O'Reilly Media、https://oreil.ly/2snieke⦆を参照)。驚くべきことに、人間−コンピュータシステムの人間に関わる面は、規模の脅威の中でも人が認識する部分にだけ従って増大します。結局のところ、自動化が人手をなくすことはないことが分かっています。むしろ自動化によって、私たちは個々のアイデアの発生からグローバルなユーザーベースのための大規模なデプロイメントに至るまで、あらゆる規模にわたる人手の必要性を主張しなおさなければならなくなっているのです。 ...
Become an O’Reilly member and get unlimited access to this title plus top books and audiobooks from O’Reilly and nearly 200 top publishers, thousands of courses curated by job role, 150+ live events each month,
and much more.
Read now
Unlock full access