April 2022
Beginner to intermediate
352 pages
5h 17m
Japanese
本章の内容
組織の力の源は、個人では不可能な仕事を集団でやり遂げることにあります。組織には1つの目標に向かって人を動かす力があり、そのためには優先順位が必要です。高層ビルを建設することは、優先順位付けされた目標に向けて人・スキル・規律がまとまらなければ、信じられないほど困難になります。
しかし多くのチームは、全体的な目標ではなく、その目標の特定の部分に集中してしまう傾向があります。その特定の部分が、組織全体の目標よりも優先されてしまいます。その部分がより具体的になればなるほど、それを測定する方法も具体的になっていきます。やがて、チームのパフォーマンスを測る方法がチームごとにバラバラになり、さらにはそれらの手段が全体の目標を損なうような行動にインセンティブを与えるようになるかもしれません。これが多すぎる尺度というアンチパターンです。
目標設定と優先順位付けのプロセスは、DevOpsの文化において非常に重要です。この2つが、これまで軽視されてきた仕事にエネルギーを注ぐ土台となるからです。3ヵ月間で30もの機能をリリースしている一方で、サーバにパッチを当てる時間がないのは、一方のタスクが優先されていて、もう一方のタスクが優先されていないからです。優先順位付けとは、あるタスクをやると決めるだけではなく、別のタスクをやらないと決めることでもあります。時間は限られているので、何かを重要だと言うだけでは十分ではありません。どこかのタイミングで、あるタスクがほかのタスクよりも重要であると言わなければなりません。これは難しく少し痛みを伴いますが、実際には選択をしないことで暗黙のうちに選択をしていることが多いです。 ...
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