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前節で、AWSやクラウドの利用に際して構成を想定することを解説しま
した。その際に、システムの本拠地をどこに置くかですが、図 2-1では東京
本社の電算室を想定しました。社員であるユーザーの過半数が本社内からシ
ステムにアクセスすることや他のシステムなどとの連携があることから東京
本社に設置しています。
AWSや大手のクラウドサービスを利用するときには、どこの地域に設置
されているITリソースを使うか決める必要があります。AWSではこの地域
のことをリージョン(Region)と呼んでいますが、一般的なクラウド用語と
なっています。
AWSではリージョンの設定に気をつけていないと、アメリカのリージョ
ンがデフォルトで設定されてしまうので注意が必要です。
図2-3のようなケースではアジアパシフィックの東京リージョンが適切と
考えられますが、クラウドではどこのリージョンのITリソースを利用するか
は意識して明確にしておく必要があります。また、リージョンによって提供
するサービスが異なることもあるので確認しましょう。
バックアップを考えると少し複雑になる
通常はユーザーから最も近いリージョンを選ぶことが多いのですが、悩
ましいのは比較的重要度の高いシステムでの待機系(バックアップ)です。
ディザスタリカバリーなどのように、大規模災害などが発生してもシステ
ムを引き続き使えるようにするには、バックアップのシステムを別のリー
ジョンに設置するという発想もあります(図2-4)。
また、2-12 で解説しますが、クラウド上に保管されているデータに関 ...