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ここまでクラウドサービスを支えているサーバーやストレージの技術に
関して解説してきました。大量のIT機器の接続を効率的に実行するネット
ワークの仮想化技術もクラウドのサービスを支えています。
基本的な技術の1つとして VLAN(Virtual LAN:仮想 LAN)があります。
VLANは1つの物理的なLANを複数の仮想LAN に分割できます。
仮想サーバーが1台の物理的なサーバーに複数台の仮想サーバーを構築
できるのに近いイメージです。
実際によくある例で考えてみます。ある企業に人事総務部があり、1つ
の組織として1つのLANを構成していました。組織変更で人事部と総務部
に分かれた場合には、従来であればネットワーク機器を追加して2つの
LANにしていたところを、物理的な機器の増設はせず、VLANの設定で仮想
的に2つの LANを作ります(図5-21)。
実際の構築ではVLANの機能を有するスイッチで設定することで実現しま
すが、ネットワーク機器の物理構成の変更をしない前提であれば有効な技術
です。
ソフトウェアを活用した実現
VLANは実用的かつ便利な技術ですが、規格から 4,096個までしか拡張で
きない課題があります。
データセンター内でのIT機器が増えていくとVLANでは拡張の限界が見
えてきます。さらに、データセンター自体を急激なニーズに応じて増やし
ていかなければならないことから、データセンター間での分散配置とその
対応などの高度なネットワーク機能への要求や、細かい機能における高機
能化の要求など、クラウドのデータセンターの拡大や増加でさらなる技術 ...