November 2021
Intermediate to advanced
684 pages
10h 37m
Japanese
Nina Chen, Mark Barolak 著
Riona MacNamara 編
あなたの所属する組織は、インターネット上にいるその辺の無作為に選んだ者などよりは、あなたの問題領域をよく理解している。それに組織は、組織自体の問題の大半に対し答えることができて然るべきである。そのような状態を達成するためには、それらの問題の答えを知る専門家ならびに専門家の知識を流通させるメカニズムの両方が必要だ。それらが、本章で探究する対象である。そうしたメカニズムとしては、実に単純なもの(質問する、知っていることを書き留める)から、もっと高度に構造化されているチュートリアルや講習(class)のようなものまである。しかし最も重要な点は、組織に学びの文化がなければならないことだ。そのためには、自身に知識が欠けているのを認めることが許容されるような、心理的安全性を作り出すことを要する。
組織全体への専門知識の共有は、容易なタスクではない。強固な学びの文化がなければ、知識の共有を阻む課題が出現してくる可能性がある。Googleはいくつものそうした課題を経験してきており、それは特に会社がスケールしてきた過程でのことだ。
心理的安全性の欠如
リスクを取ったり他者の前で間違ったりするという行動のために処罰されるのを恐れ、中にいる者がそうした行動を取れない環境。恐怖の文化や、透明性を避ける傾向として現れることが多い。
情報の孤島群
互いにコミュニケーションがなかったり共有リソースを利用したりしない組織の、様々な部分で起きる知識の断片化。そのような環境では、各グループが自前の物事の進め方を持つようになる†1。そうなると以下の状態に陥ることが多い。 ...
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