November 2021
Intermediate to advanced
684 pages
10h 37m
Japanese
Tom Manshreck, Caitlin Sadowski 著
Lisa Carey 編
コードレビューは、コードが作者以外の者によってレビューされるプロセスで、多くの場合そのコードがコードベースに入る前に行われる。というのがコードレビューの簡単な定義だが、コードレビュープロセスの実施形態については、ソフトウェア業界全域の各所で大いに異なる。選抜された「門番」の集団が、コードベースの至るところにいて、変更をレビューする組織もある。コードレビュープロセスを比較的小さなチームに任せ、異なるチームが異なるレベルのコードレビューを要件にできるようにしている組織もある。Googleでは、実質的に全てのコード変更がコミットされる前にレビューされており、エンジニア全員が、レビューの開始と、コード変更のレビューとを担当している。
一般的にコードレビューは、コードレビュープロセスを支えるものとして、プロセスとツールの組み合わせを必要とする。Googleでは、特製のコードレビューツールであるCritiqueを用いてコードレビュープロセスを支援している†1。Critiqueは、本書にそれ自体の章を設けているほどにGoogleで重要なツールである。本章は、特定のツールではなく、Googleで実践されているコードレビューのプロセスに焦点を当てる。何故なら、そのプロセスのようなコードレビューの基盤は特定ツールよりも歴史があり、またそのようなプロセスに関する見識のほとんどは、コードレビューに用いられる可能性のあるどんなツールにも当てはめることができるからである。
†1 さらに我々は、GitコードのレビューにGerrit(https://www.gerritcodereview.com/ ...