Googleのソフトウェアエンジニアリング ―持続可能なプログラミングを支える技術、文化、プロセス
by Titus Winters, Tom Manshreck, Hyrum Wright, 竹辺 靖昭, 久富木 隆一
19章GoogleのコードレビューツールCritique
Caitlin Sadowski, Ilham Kurnia, Ben Rohlfs 著
Lisa Carey 編
9章で見てきたように、コードレビューはソフトウェア開発に不可欠な要素であり、スケールする状態での作業には特に不可欠である。コードレビューの主要なゴールは、コードベースのリーダビリティと保守性の向上であり、このゴールは根本的にはレビュープロセスによって支えられている。しかし、十分に明確に定義されたコードレビュープロセスを備えている点は、コードレビューについての話のほんの一部にすぎない。コードレビューのプロセスを支えるツール環境も、コードレビューの成功に重要な役割を果たしている。
本章ではGoogleの、非常に愛されている内製システムであるCritiqueを通じ、成功するレビューツール環境というものは何によって構成されているのかを考察していく。Critiqueはコードレビューの主要な動機を明示的に支援する機能を有し、レビュアーとコード作者に、レビュー閲覧機能と、コード変更にコメントできる機能とを提供している。Critiqueには、門番役としてどんなコードがコードベースへチェックインされるか入り口で監視することを支援する機能もあり、コード変更の「スコア付け」に関する節で論じる。またCritiqueからのコードレビューの情報は、コードレビューでのやり取り内で説明される技術的決定のいくつかについてさらに深く追っていくために(例:コード中に書かれたコメントが不十分な場合)、コード考古学を行う際にも有用となることがある。Critiqueは、Googleで利用されている唯一のコードレビューツールというわけではないが、2位以下に大差をつけて最も人気のあるコードレビューツールだ。 ...
Become an O’Reilly member and get unlimited access to this title plus top books and audiobooks from O’Reilly and nearly 200 top publishers, thousands of courses curated by job role, 150+ live events each month,
and much more.
Read now
Unlock full access