
xxviii
この本の読み方
この本では絵や写真を多用しています。これは、人間の脳が文字よりも視覚要素に反応するからで
す。脳の観点から見れば、
1
つの絵や写真は
1024
文字の言葉に匹敵します。また、テキストと絵や写
真を組み合わせるときは、関係するテキストを絵や写真の中に埋め込みました。テキストが関連する
ものの中にあるほうが、表題や本文のどこかに埋もれているよりも脳がずっと効果的に働くからです。
また、同じことを繰り返し説明しています。同じことをさまざまな表現や素材で表現して複数の
意味を持たせると、学んだ内容が脳のさまざまな領域に記憶される可能性が高くなります。
脳は目新しいものに向かうようになっているので、概念と絵や写真を予想外の方法で使うように
しました。また、脳は感情の動きに注目するという特性があるので、少なくとも何らかの感情に訴
えるような形で使いました。その感情がちょっとしたユーモア、驚き、興味にすぎなくても、何か
を感じさせた内容は記憶される可能性が高くなるのです。
読者ひとりひとりに話しかけるような文体を使いました。脳は、受け身の姿勢で説明を聞いてい
るときより会話をしているときのほうが注意を払うようになっているからです。こうした脳の働き
は本を読む場合でも同じです。
脳は何かを読んでいるときより何かを行っているときのほうが学習効果が高いので、
90
問以上
の練習問題を収めました。練習問題のレベルは「難しいけれども実行可能」というくらいにしてあ
ります。ほとんどの人がそのくらいのレベルの問題を好むからです。 ...