January 2023
Beginner to intermediate
336 pages
4h 59m
Japanese
本書ではこれまで、オブザーバビリティの技術的な基礎と、プラクティスを開始するために必要な社会的なステップの両方を検証してきました。 第IV部では、オブザーバビリティを大規模に実装する際に必要な考慮事項を検討していきます。 ここまでで説明したような、オブザーバビリティを備えたワークフローを実現するために必要な機能要件に焦点を当てていきます。
十分に大きな規模になると、オブザーバビリティのソリューションを構築すべきか購入すべきかという問題に、多くのチームが直面します。 特に小規模なデプロイの場合、オブザーバビリティは表面上は比較的安価に見えるかもしれません。 しかし、ユーザーのトラフィックが増加するにつれて、インフラストラクチャの環境負荷とアプリケーションが生成するイベントの量も増加していきます。 より多くのオブザーバビリティデータを扱い、ベンダーからより多くの請求書が届くようになると、 オブザーバビリティのソリューションを自分たちで構築することで、より多くのコストを削減できるかどうかを検討し始めるでしょう。
もしくは、ベンダーの能力では特定のニーズを満たすことができないと判断した場合、オブザーバビリティソリューションの構築を検討する組織もあります。 ソフトウェアエンジニアはあなたの望むものを正確に構築できるのに、なぜ、必要以下のもので妥協するのでしょうか。 このように、あるチームにとって正しい行動はソリューションを構築することなのか、それとも購入することなのか。 さまざまな考慮事項で議論が起こります。
この章では、オブザーバビリティソリューションを構築するか購入するかを決定したいチームのために、そのような検討事項を解き明かします。 ...