January 2023
Beginner to intermediate
336 pages
4h 59m
Japanese
この節では、本書の全体を通して参照される概念を定義していきます。 オブザーバビリティとは何か、システムがオブザーバビリティを備えているかをどのように判断するか、 そして、なぜオブザーバビリティに基づくデバッグ技術が現代のソフトウェアシステムの管理に適しているのかについて学びます。
1章 では、 「オブザーバビリティ」という言葉のルーツを考察し、その概念がどのようにソフトウェアシステムに適用されてきたかを示し、 さらに、システムにオブザーバビリティがあるかどうかを判断するための具体的な質問を提供します。
2章 では、 エンジニアが従来のモニタリング方法を用いて問題の原因を突き止めてトリアージするためのプラクティスについて見ていきます。 そして、従来の手法とオブザーバビリティを備えたシステムで使用される手法とを対比します。 この章では、それぞれの手法を概要レベルで説明し、 より具体的で技術的な実装やワークフローは 第II部 で紹介していきます。
3章 では、 オブザーバビリティの事例を共著者のCharity Majorsによって、彼女の視点から紹介しています。 この章では、前の2つの章からのコンセプトを実践的な事例に当てはめながら、 オブザーバビリティへの移行がいつ、そしてなぜ不可欠になっていくかを説明しています。
4章 では、 オブザーバビリティの需要が一般化した経緯と理由を業界のトレンドから追い、 それがどのように、クラウドネイティブエコシステムのような新しい領域に適合するかについて説明していきます。