まえがき
本書は世界で最も広く使われているプログラミング言語であるPythonの入門書の第3版である。プログラミングを始めたばかりの人や、ある程度の経験を積んでいて使える言語にPythonを加えたい人を対象としている。本書全体を通じて、Pythonとほかの言語を比べているが、Pythonの仕組みについての思い込みや微妙な違いを明らかにするためである。
プログラミング言語は自然言語よりも学びやすい。プログラミング言語のほうが簡潔かつ正確である。Pythonはプログラミング言語の中でも学習や読解、コーディングが特に簡単なものとして知られている。プログラミング言語はデータ(自然言語の名詞のような存在)と命令またはコード(動詞のような存在)から作られている。本書ではPythonの基本的なコードとデータ構造を交互に取り上げ、両者の連結方法を示し、より高度なものに向かって進んでいく。読み書きするプログラムも次第に長く複雑になっていく。
本書は言語だけでなく言語を使って何をするのかまで踏み込む。最初はPython言語と「バッテリー同梱」と呼ばれる標準ライブラリから始めるが、優れたサードパーティパッケージを探してダウンロードやインストール、利用する方法も説明する。本筋ではない話題や複雑なハックではなく、筆者の20年にわたるPythonによる本番システム開発の経験から本当に有用だと感じた事項を強調していく。
本書は入門書だが、少々高度なテーマも取り上げている。そういったテーマにも触れる機会を設けるためである。データベースやWebといった分野も取り上げるが、テクノロジーの変化は速い。今のPythonプログラマには、機械学習やキュー、Unicodeについての知識も求められる。本書はこれらすべてに触れている。 ...
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