June 2026
Intermediate
804 pages
8h 21m
Japanese
いつも奇妙なキャラクターが好きだった。
—— ティム・バートン
コンピュータの本というと、プログラミングは数学だという印象を抱きがちだ。しかし、実際には、ほとんどのプログラマは数値より文字列を扱うことのほうがはるかに多い。数学のスキルより、論理的(そして創造的)思考のほうが重要な場面が多い。
文字列は、本書で取り上げる最初のシーケンスである。シーケンスとは、要素を順番に並べたものを指す。シーケンスで実行できる演算および操作として次の処理が挙げられる。
文字列以外のシーケンスとしては、バイト列(bytesとbytearray、「5章 バイト列」)、タプルとリスト(「8章 タプルとリスト」)がある。
Pythonの文字列は、文字のシーケンスである。では、そもそも文字とは何か。文字は書き言葉の最小単位であり、狭義の文字や数字、記号、符号に加えて、空白や改行といった指示も含む。また、文字は見た目ではなく、どのように使われるか、つまりその意味によって定義される。フォントの違いなど、同じ文字でも複数の表示方法があり、複数の文字が同じ表示になることもある。例えば、Hはラテン文字ではHを表すが、キリル文字ではラテン文字のNの音価を表す。
本章では、ASCIIを例にシンプルなテキスト文字列の作成と書式設定に焦点を当てて解説する。文字列に関する重要なトピックであるUnicode文字(前述のHとNの問題など)と正規表現(パターンマッチ)は「17章 テキストデータ」 ...
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