June 2018
Beginner to intermediate
424 pages
5h 59m
Japanese
「第1章「パケット解析とネットワークの基礎」」で触れたように、パケット解析に使うパケットキャプチャツールにはさまざまな種類がありますが、本書ではWiresharkを取り上げています。この章ではWiresharkの概要を説明します。
Wiresharkには長い歴史があります。Wiresharkはカンザスシティにあるミズーリ大学でコンピュータサイエンスを学んだジェラルド・コムズ(Gerald Combs)が必要に迫られて開発したのが始まりです。最初のバージョンは、1998年にGPL(GNU Public License)のもとEtherealという名前で公開されました。
Etherealが公開されてから8年後、コムズは新たなキャリアを求めてそれまで勤めていた企業を退職しました。残念ながら退職した企業がEtherealの商標権を持っていたため、コムズは契約上Etherealブランドを用いることができなくなってしまいました。代わりにコムズとEtherealの開発チームは、2006年半ばにWiresharkという新たな商標でプロジェクトを再開しました。
Wiresharkは劇的な成長を遂げ、開発には500人もの人が関わっています。Etherealという名前のプログラムはもう開発されていません。
Wiresharkには、日々のパケット解析に便利な機能がいくつもあり、将来有望な新人からパケット解析のプロまでを魅了するさまざまな機能が提供されています。「第1章「パケット解析とネットワークの基礎」」で述べたパケットキャプチャツールの評価項目に従ってWiresharkを評価してみましょう。
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