
9
9
1.3 真の値と誤差
不正確であるために
2
ポンドの誤差が出る。これは、先ほどの式を利用して、次のように表す。
120
=
118
+
2
これは単純に
3
つの構成要素の関係を示す等式である。しかし、
T
と
E
はどちらも、仮説
的な構成概念だ。実際には真の値(
T
)の正確な値を知らないので、誤差(
E
)の正確な値も
わからない。この
2
つの量を見積もり、真の値を最大化し誤差を最小化するために、測定処
理の多くが費やされる。例えば、ある人の体重を最近調整した体重計を用いて短い時間で(そ
うすれば、正確な体重は一定と考えることができる)測定すれば、測定値の平均値をその人
の正確な体重の比較的正しい測定値とすることができる。そうして、この平均値と
1
つ
1
つ
の測定値との違いを体重計が少し故障していただとか、測定者が不正確に読み取って記録し
たなどの、測定過程から生じた誤差と考えるのだ。
1.3.1
偶然誤差と系統誤差
我々は、プラトン的観念の世界ではなく実世界に生きているので、すべての測定値にはい
くらか誤差があるのは当然だと考える。しかし、すべての誤差が等しく出るというわけでは
なく、系統誤差(
systematic error
)を避けるためできる限りのことをする中で、偶然誤差
(
random
)に順応していくのだ。偶然誤差は、その名のとおり偶然出る誤差で、決まったパ
ターンを持たず、測定を繰り返すことで小さくなっていくとされている。例えば、同じ対象
物で何度も測定して出た誤差の値は、平均的に
0
になる。したがって、誰かが同じ体重計で
連続して ...