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章 言語の基本
ライブラリのほとんどの関数がポータブルCで書かれているので、何の修正もなしにコンパ
イルできる。結果としてCコンパイラはすべてのコンピュータシステムで使える。
Cはシステムプログラミング用に設計されたので、今日の主な用途が組み込みシステム
であることは当然だ。同時に、多くの開発者がCを高性能ワードプロセッサ、データベース、
グラフィックスアプリケーションといったプログラムを書くポータブルな構造化高水準言語
として使用している。
1.2
C
プログラムの構造
Cプログラムの手続きの構成要素は、互いに呼び出せる関数である。きちんと設計され
たプログラムの関数はある目的を果たす。関数は、逐次的に実行するプログラムの文から
なり、文はまとまってブロック文、すなわちブロックを作る。プログラマは、標準ライブラ
リにある既製の関数を使うことも、標準関数が間に合わないので自分で関数を書くこともで
きる。C標準ライブラリの他に、グ
ラフィックス関数ライブラリのように多くの特殊ライブ
ラリがある。しかし、そのような非標準ライブラリを用いると、プログラムの可搬性は、そ
のライブラリを移植済みのシステムに限られる。
すべての Cプログラムは、少なくとも、特別な名前の
main()
という関数を1つ定義しな
ければならない。
main()
はプログラム開始時に最初に呼び出され、プログラムのトップレ
ベルの制御を行い、他の関数をサブルーチンとして呼び出す。
例1-1は、単純で完全なCプログラムの構造を示す。宣言、関数呼び出し、