May 2025
Beginner to intermediate
82 pages
50m
Japanese
関 将俊
本書のエッセイをお願いされた時、リーダーシップとはなんだろう、リーダーとはなんだろうと考えました。きっとリードする人がリーダーですよね。うーん。どうも「リード」自体がよく分かってないようです。
私たちのチームには明示的なリーダーが存在しません。チームをリードする係の人がいないのです。そこで、チームの毎日をふりかえって、リードのようなものがなにかないだろうかと探してみました。
そういえば、メンバーの誰かがチームを変化させることがあります。いつもの1日のちょっとした場面で、チームの安定を壊すような「言いにくいこと」を言うのです。それは技術的な指摘であったり、ムードの問題であったり、執務環境のことであったり、体調のことであったり、いろいろありますが、どんな発言であってもそれを聞いてチームは新しい状態に変化します。私たちのチームにとって、チームを引っ張るというより、チームのバランスをちょっと崩すような、そういうことがリードのように思えます。
本エッセイでは「リード」とは変化を促す「言いにくいこと」を発言することではないかと仮定してお話を続けます。
あなたの開発風景を思い出してください。通常の開発ではゴールと制約条件が示されていて、具体的になにをすればよいかは理詰めで決まります。プログラミングの設計判断の多くは論理的に下されます。テスティングの場合も同様です。昨日までのシステムの出来具合やバグの傾向などからやるべきことが見えてきます。みなさんはもう自分の仕事が上手になっていますよね。大抵の開発は、一度経験した開発のバリエーションの一つのように感じられると思います。
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