May 2025
Beginner to intermediate
82 pages
50m
Japanese
岡島 幸男
開発者としての経験を重ねていくうち、自ら選んで、あるいは状況に対応するために、組織のリーダーと開発者を兼任することがあります。プロジェクトマネージャーとしてのチームへの貢献、新規事業の立ち上げというチャレンジ、あるいは管理部門スタッフとして組織を活性化すること。こんな「兼任リーダー」について、10年前の私は、次のような考えをもっていました。
これを一言で表現するならば「伝家の宝刀はひっそりと抜け」です。主役はあくまでチームのメンバーであり、リーダーが開発者としての役割をこなすときは、控えめにしておくほうが良いのです。
それが今では「刀は堂々と抜けばよい」と思っています。あれから10年。私の考えは変わりました。ソフトウェア開発を取り巻く環境も変化しています。技術の移り変わりは凄まじく、そもそも「伝家の宝刀」が役に立つ場面はそう多くはありません。古い知識を披露していると老害と言われうとまれます。
アジャイル開発やDevOpsの普及と、フルスタックな開発者が求められる状況の中、ソフトウェア開発者に求められるのはプログラミングや設計の技法にとどまりません。オープンソース製品やライブラリに対する知識から開発ツールの使いこなし、IoTやAIなどトレンド技術への対応など、毎日やることで一杯です。
このような環境にあっては、かつての「いけてる技術者」など、あっという間に周回遅れです。10年前の私も「刀は抜かないと錆びるのでリーダーも技術の習得を怠ってはいけない」と言っていましたが、2017年のその言葉は、当時よりもはるかにシビアな意味合いとなっています。 ...
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