12章うまくいったらどうなるの
関 将俊
朝会でチケットを読み合わせていると、誰かがこう聞きます。
「うまくいったらどうなるの?」
誰かがライブラリを書こうとすると、なにかの調査をしていると、新しい機能を増やそうとすると、「うまくいったらどうなるの?」と聞きます。あなたが今日していることがうまくいったら、製品やチームはどうなりますか?
テスト駆動開発はとても人気のあるプラクティスです。今から書こうとするコードがうまくいったときの様子をまずテストケースで表現し、次にそのテストケースに適合するようにコードを実装します。やるべきことが明解になり、できあがったかどうかを確認するのも分かりやすく、実践する人の多いプログラミングのスタイルです。
テスト駆動開発をやってみると、これはプログラミングに限らずにさまざまな作業でも利用できるのではないかと感じます。どんな作業であれ、それが成功したかどうかを確認する方法をまず決めてみるのです。それだけでたくさんの問題が見つかります。これが私たちのよく使う「うまくいったらどうなるの?」というフレーズです。
なにか始めるとき、大抵はうまくいくと思っていますよね。うまくいかないと思っていたら始めていませんから。あなたの「うまくいく」は、果たしてどれくらい現実的でしょうか。
「うまくいったらどうなるの?」を使って確認してみましょう。うまくいったらどうなるのか、期待する結果と試し方を考えてみます。リファクタリングなら、その結果どこか良くなっているはずです。良くなっているとはどういうことでしょう。ある変更が容易になるとか、この部分が読みやすくなるとか具体的な試し方を決めるとよいです。ライブラリを作る場合なら、どんな風に使われてどんな風に楽をできるのか、アプリケーションを作成する人たちに役に立つ様子を決めます。 ...
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