3章コミュニケーションメンテナになる
海野 弘成
チャット、メール、ミーティングから立ち話など、ソフトウェアを作る仕事では様々なコミュニケーションや情報共有が発生します。良いソフトウェアを作るために、チームリーダーとしてはこうした手段によって各メンバーが必要な情報をうまく得られているか、メンバー間で適切にコミュニケーションを取れているかに気を使わねばなりません。もしメンバー間のコミュニケーションが毎度リーダーを通さねばならなかったり、リーダーに聞かなければできない仕事が多いならば自己組織化はできていないでしょう。チームを自己組織化するため、リーダーはチームのコミュニケーションメンテナとしてコミュニケーションの手段を適切に設計、運用、改善していくことが求められます。
自分がIncrementsの代表としてQiitaやQiita:Teamという社内やオープンな場所での情報共有、コミュニケーションサービスを作り運用してきた経験からいくつか意識する価値のあるルールを共有します。
コミュニケーションのデフォルト設定をオープンとする
「コミュニケーションや情報は基本的にすべて公開する」というルールをチームに適用しましょう。もし「デフォルトをオープン」とせず「必要な場合はオープンとする」とすると情報はクローズドな方向に向かいます。公開するには読み手のコンテキストを意識したり、本当にオープンにして良いか判断したり、と公開しない方が楽だからです。
しかし情報やコミュニケーションを閉じてしまうと「誰がどの情報を把握しているか」「この情報は誰に伝えるのが適切か」を常に意識する必要があります。そこで「Aさんはこれを知っているがBさんは知らないので事前に共有しておかなければならない」といったことを考えながらコミュニケーションをとることは不要な負担となります。 ...
Become an O’Reilly member and get unlimited access to this title plus top books and audiobooks from O’Reilly and nearly 200 top publishers, thousands of courses curated by job role, 150+ live events each month,
and much more.
Read now
Unlock full access