August 2022
Beginner to intermediate
304 pages
3h 35m
Japanese
図8-1 Lean UXキャンバスのボックス4:ユーザーの成果とメリット
ユーザーストーリーと呼ばれるようなアジャイル的要素が普及しているにもかかわらず、機能やデザイン、実装に関する議論を長期間にわたって続けていくうちに、チーム内での「ユーザーとその目標」への意識は薄れがちになってしまいがちです。優れたプロダクトやサービスをつくるためには、ユーザーへの共感は極めて重要です。従来、共感の観点からユーザーを満足させる責任は、主にデザイナーが担ってきました。しかし、これまで説明してきたように、その認識は間違っています。ユーザーに対する理解を深め、ユーザーが何を達成しようとしているのかについての深い共感を得るために、筆者はチームに、ユーザーが何をしようとしているのかについての思い込みを、「ユーザーの成果とメリット」という形で宣言するよう求めています。そのために、チームで以下の質問に対する答えを考えてください。
ボックス4を始める前に、「ビジネスの成果」「顧客の成果」「ユーザーの成果」の違いについて考えてみましょう。たとえば、企業向けの経費管理ソフトを開発している会社に勤めていると仮定して、例を見てみましょう。
同社が達成しようとしているビジネスの成果は、多くの新規顧客を獲得し、既存顧客を維持し、ソフトウェアサブスクリプションの月間収益を増やすことです。
この会社の「顧客」である「経費管理ソフトを購入する企業」が達成しようとしているのは、経理部門の効率を上げ、立て替えできない費用への支払いを減らし、全体的な運用コストを下げることです。 ...
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