19章最後に
本書の第1版が刊行された後、筆者のもとに読者からの声が届くようになりました。突き詰めると、Lean UXとはユーザーの声に耳を傾けることがすべてです。ですから筆者は、本書の「ユーザー」がどんな感想を持ったのかをよく理解しようとしました。様々なフィードバックが寄せられましたが(ありがとうございます!)、その中でも1つ、何年にもわたって多くの読者が言及したテーマがあります。このテーマは、Lean UXを真に受け入れるために組織やプロセスに必要なものと関わっています。
筆者は、Lean UXを導入するには変化が必要であるのはわかっていました。しかし、読者の声が届くまで、その変化に2つの種類があることには気づいていませんでした。読者が自力でできる変化と、何らかの理由で腰を重くしているリーダーを巻き込まなければならない変化です。
読者はこんなふうに語っていました。「自分たちだけで起こせる変化もありますが、リーダーの意識を変えなければならない変化もあります。後者の場合、私たちは自分たち以上のものを変えなければなりません。つまり、組織の仕事の進め方そのものを変えなければならないのです」
もちろん、組織を変えるというのは、たとえそれが小さな組織であっても大変な挑戦です。デザイナーやプロダクト担当者には、この挑戦に取り組むための経験がほとんどありません。組織開発の分野で経験を積んだ人たちでさえ、組織を変えることの難しさを知っています。ですから、組織を変えようとすると、人は圧倒されてしまうのです。そして、それこそがまさに、筆者が読者から聞いたことでした。読者は、どうすれば組織を変えられるのかを知りたがっていました。何から始めればいいのかわからず、途方に暮れていました。彼らは、助けを求めていたのです。 ...
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