11章ボックス7:最初に学習すべき最重要事項は何か?
図11-1 Lean UXキャンバスのボックス7:学習
仮説に優先順位をつけ、どの仮説をテストするのかを決めたら、次は各仮説の主なリスクを特定していきます。これを行うために、Lean UXの2つの重要な質問の1つである、「この仮説について最初に学習すべき最重要事項は何か?」について考えます。
学習について議論するとき、チームは実際にはリスクについて議論をしています。このとき、仮説を根底から揺るがす可能性のあるものをすべて明らかにしなくてはなりません。本書でこれまでアドバイスしてきたように、部門横断的なチームでこの質問について考えるとき、役割の数だけ答えが出てくるはずです。ソフトウェアエンジニアは当該の機能を開発することの技術的な難しさを指摘するでしょうし、デザイナーはワークフローやユーザビリティの問題に言及するでしょう。プロダクトマネージャーにとっては、その機能が期待されるようなビジネス上のメリットをもたらすかどうかが重要な問題になります。これらのリスクはすべて意味のあるものです。しかし、この時点で注目すべきは、もし現実化すれば仮説そのものが無効になり、すぐに切り替えて次のステップに進むべきだと判断できるようなリスクです。
基本的に、仮説のライフサイクルの初期段階での最大のリスクは、ソリューションの価値に関するものになります。「人々はソリューションを必要としているのか?」「彼らはそれを探すだろうか?」「試してみるだろうか?」「使うだろうか?」「価値を見出すだろうか?」などについて考えることが、初期段階においてとても重要になります。これらの質問に対する答えが「いいえ」であれば、どのようにデザインするか、構築するかについて考える必要はなくなります。価値が確認され、技術的な実装の段階に移行したとき(仮説が成熟したとき)、はじめて技術的課題や、ユーザビリティやスケーラビリティなどの問題を、検討すべきリスクとしてとらえられるようになるのです。 ...
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