August 2026
236 pages
3h 41m
Japanese
前の章では、データ管理のためのメタデータリポジトリについて説明しました。本章では、情報管理のためのメタデータリポジトリを掘り下げていきます。両者の違いは、情報のメタデータリポジトリの方が人間による解釈をより多く含むため、技術的な抽象ではなく、より高度な知的抽象を必要とする目的に対応できる点にあります。ただし、ここで知的な議論を行うわけではない点に留意してください。情報管理は、関連技術やISO規格などを備えた1つの学問分野として確立しています。
この章で取り上げるメタデータリポジトリは次の通りです。
本章では主に、規制対応、記録・情報のライフサイクル全体にわたる保持、情報セキュリティとデータ保護のためのメタデータリポジトリを取り上げ、さらにビジネスプロセスのためのメタデータリポジトリについても検討します。
さっそく始めましょう。
記録・情報管理システム(RIMS:Records and Information Management System)を使用すると、企業は自社が作成する記録や情報のライフサイクルを管理できます。記録(record)とは、何らかの証拠となる文書またはデータの集合を指します。したがって、作成されたすべての文書やデータセットが記録とみなされるわけではありません。例えば、文書の草稿や会議室の温度を測定したログは、多くの企業では記録に該当しません。一方で研究開発部門の研究報告書、サプライヤーとの契約書、生産設備の温度変化要因に関するログは、いずれも記録に該当します。記録の管理とは、これらの記録が図5-1に示すライフサイクル、すなわち組織内で保存される期間を通じて、適切に取り扱われることを保証することです。 ...
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