6章知識管理
知識の世界へようこそ。この章では、単純にテキスト、画像、音声、動画といったコンテンツを含むメタデータリポジトリを扱います。また、さまざまな物理的オブジェクトをカタログ化するメタデータリポジトリも取り上げます。これらを総称して、知識管理に特化したメタデータリポジトリと呼びます。
この章では、直接的なITランドスケープからいったん離れて考えます。しかし後の章で明らかになるように、ここで取り上げるリポジトリに含まれるメタデータは、ITランドスケープをより全体的かつ戦略的に捉える上で重要な価値を持ちます。
この章では、以下を取り上げます。
- コンテンツ管理システム(CMS)
- 知識管理システム(KMS)
- 学習管理システム(LMS)
- 品質管理システム(QMS)
- (歴史的な)コレクション管理システム(CMSy)
まず、企業が世界と共有したい知識から始めましょう。
6.1 コンテンツ管理システム
コンテンツ管理システム(CMS:Content Management System)は、企業の外部に向けて一貫性と統制を保ちながら知識の共有を保証するシステムです。CMSは非技術者向けのユーザインタフェースでWebサイトを管理できるため、企業内のすべての従業員が、例えばブログのような形で簡単に自分の知識をオンライン公開できます。CMSは、企業内部のITインフラの運用と直接連携または統合されていない唯一のテクノロジーです。ただし、CMSで管理されるWebサイトはオンプレミスのデータセンター内のサーバでホスティングされる場合もあります。その場合は社内のWebホスティングサービスを介してCMSと社内ITインフラとの間に接続が存在することになります。
CMSを使うことで、企業内の一部の従業員が技術的な制約を受けずに統制された方法で、企業内のすべてのWebサイトコンテンツを作成・編集・公開・削除できます。CMSはメタデータリポジトリを持ち、所有者、どのブランドを宣伝および紹介しているかなどの情報と共に、企業のすべてのWebサイトを一覧として記録しています。 ...
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