April 2026
Intermediate
340 pages
4h 1m
Japanese
すべてのシステムは、得るべき結果を得るように完全に設計されている。
――Donald Berwick
あなたの見方、つまり視点は、世界を観察するための枠組みである。あなたは自分の見方が包括的であり、必要なものはすべて見えていると信じているかもしれない。しかし実際あなたの見方は、あるひとつの概念、つまり起こっていることの一般的な捉え方のひとつに過ぎない。概念の統合を創り出すには、この見方を一つに固定せず、複数の視点から状況を眺め、自分ひとりの枠を超えて広く考えなければならない。
ある特定の状況で問題を見極めるとき、あなたは自身の独自の経験、専門知識、態度、偏見に基づいて見ている。他の誰かは、あなたが見えない問題や、あなたが考えもしなかった解決策を見つけるかもしれない。私たちはそれぞれ、同じ状況を異なる角度から切り取ったスナップショットを持っている。こうしたスナップショットが、私たちが何に目を向け、何を考え、何を覚えておくのかを自然と決めてしまう。
目の見えない人と象についての寓話で語られるのは、人々は全体の一側面を体験し、それを全体を表しているものだと信じている様だ。これはシステムに直面するときの私たちに似ている。図3-1が示しているのは、まさに状態だ。システムの一部を理解することは1人でもできるが、「象」について共に考えるためには、他者の見方を統合する必要がある。
図3-1 目隠しをした人々と象(出典:@GoodStudio/Adobe Stock) ...
Read now
Unlock full access