5章感情的な反応から、意識的な応答へ
行動(アクション)と反応(リアクション)の違いは、オリジナリティとタイミングにある。
――Aniekee Tochukwu Ezekiel
システム思考とは、起きた出来事にただ反応するのではなく、応答的な行動パターンを通じて、より良いシステム構造を創出できるようになっていくための能力である。本書は、そうしたスキルを段階的に身につけていく流れを反映する構成になっている。ほとんどの人にとって、自分に降りかかる出来事にただ反応する段階を乗り越えるのは難しい。
自己認識(4章)を実践していくうちに、常に自分が何かに反応していることに気づくだろう。ソフトウェアで何かが起こる。会議で誰かが何かを言う。誰かがあなたに影響を与える行動を取る。そうした刺激の結果として、あなたは思考、感情、身体的感覚、態度、衝動、あるいはそれらすべての組み合わせを経験する。
反応の中には自分の中に留まるもの(会議中に歯を食いしばる)もあるし、感情の爆発をぶつけてしまうもの(運転中割り込んできた運転手に怒鳴りつける)もある。ほとんどの反応はその中間にあり、受け取った刺激に応じて思考と感情が常に揺れ動いている。
自分の思考がどれほど頻繁に反応によって支配されているか、気づいていないかもしれない。
図5-1は、氷山モデルの少し異なるバージョンであり、上部のレベルには目に見える出来事や傾向が示されている。氷山のプロセスは、私たちの周囲だけでなく、私たち自身の内側でも進行している。私たちは、メンタルモデルや強化構造に影響されながら状況に反応しているのだ。私たちはこうした根底にある層に気づいていることもあれば、気づいていないこともある。しかし、それらは私たちの思考、発言、行動に影響を与えている。 ...
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