April 2026
Intermediate
340 pages
4h 1m
Japanese
常に心に留めておくべきことは、あなたが知っていること、そして他の誰もが知っていることはすべて、単なるモデルにすぎないということである。そのモデルを公開し、他者に仮定を問い直し、自分の視点を加えるよう促そう。
――ドネラ・メドウズ『Thinking in Systems: A Primer』(邦訳『世界はシステムで動く』)
これまでの章を通して、私たちはさまざまな形でモデリングに触れてきた。3章では、氷山モデルを使って見方を変え、6章では、モデリングを学習計画の一部として扱った。7章では、モデリングがシステム的論拠付けを改善するための道具として使い、8章では、フィードバックを得る手段として活用した。9章では、モデリングを通してシステムのパターンを考察した。
このように、組織の中で「システム思考」を実践しようとするなら、モデリングは欠かせない。人が一緒にモデリングを行うことで、関係する概念やそのつながりが目に見える形になる。そして、こうした「システム思考を引き出すための場づくり」、すなわち協働的なモデリングの機会を設計することこそが、システム的リーダーシップと言える。
システム思考の作業を、1人で行うことはほとんどない。複数の視点なしに、複数の視点から状況を理解することは不可能だ。システムでは、概念的な整合性を構築していることを忘れてはならない。それは、知識と経験を統合することである。モデリングは、その状況を関係者が同じ目線で見られる形に整え、互いの視点のギャップを埋めてくれる。 ...
Read now
Unlock full access