April 2026
Intermediate
340 pages
4h 1m
Japanese
システム的論拠付けとは、構想、概念、提言、または理論を確かな論拠で支える技術であり科学である。状況がはっきりしないとき(ソフトウェアの世界では、たいていの場合そうなのだが)、唯一の正しい方法というものはほぼ存在しない。あるのは、いま置かれている状況と、いまわかっていることをもとにした「最善の選択肢」だけだ。だからこそ、人が力を合わせて論拠付けを行えば、概念の統合を構築できるし、その結果として、より良く、より影響力のあるシステムが育っていく。
一緒に論拠付けを行うには、さまざまな視点の間に概念的な橋を架けなければならない。また、自分が持っていない専門知識を持つ人々から学ぶことも重要である。知識のフローを生み出し、システム思考を改善するためにはフィードバックループが必要となる。多くの場合、現在の「フィードバック」の在り方を見直す必要がある。
システム思考、論拠付け、そしてシステム的な課題の根本原因を見つけることは、すべてパターン思考の一形態である。多くの点で、パターン思考はシステム思考と同義である。第Ⅲ部では、システム的論拠付けを実践し、論拠付けのスキルを向上させるフィードバックループを設計し、システム思考において特に注意を向けるべきパターンを見定めていく。
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